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マンジャロで低血糖になって救急車で運ばれた

<敢えて、エビデンスではなく、院長の雑感>

「マンジャロで低血糖になって救急車で運ばれた患者さん」という話を、知り合いのドクターから聞きます。私自身も病院で夜間救急当直をしていた頃に、ダイエット治療をしていた人が低血糖で救急搬送されるというケースに合ったこともあります。

たしかに、マンジャロも使い方を誤れば低血糖状態に陥ることもあるので注意が必要です。

当院でも痩せている方のマンジャロの使用や、マンジャロ使用後過度に体重が減少した方への処方は見合わせています。あくまでも健康目的としてのダイエットを前提としています。マンジャロを使って、極端に何も食べないといったことになれば低血糖状態になる危険性があります。あるいは副作用で吐き気が出てしまい、食べ物や飲み物を取れなくて血糖が下がってしまうというリスクもあります。だからこそ、当院では対面診療でその辺りの説明もしながら、医師の観察の下での治療が重要だと考えています。

ただ気軽にマンジャロ処方して、あとは患者さん任せ〜ということではなく、きちんと薬の使い方、食事の状況、体重の推移などの患者さんと状況共有しながらダイエットを進めていく。慌てず安全にダイエットにつなげていけるよう心がけています。気軽にマンジャロを乱用するのはやはり危険ですので、お気をつけください。

残念ながら当院の患者さんの中でも救急搬送されたケースがあります。低血糖とは少し異なりますがやはり強い副作用のため入院治療となりました。十分に説明し、慎重に治療を始めたとしてもこういったことは起きる時には起きてしまいます。できるかぎり被害を最小化して、患者さんの安全を守りながら治療を行なっていく重要性を強く感じています。ダイエット治療をお考えの皆さんにも、しっかりと効果を出して頂きたいからこそ、気軽な気持ちではなく、慎重に丁寧に取り組んで頂きたいと思います。

私たちもしっかりとサポートします。

 

 

→当院の肥満外来に関するページ