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血糖値が高いと健診で言われても、そんなにショックを受けないでください

血糖値が高いと健診で言われても、そんなにショックを受けないでください

「健康診断を受けて、血糖値が高めなので注意してください」と言われたら、結構ショックですよね。

・血糖値が高め=糖尿病

・糖尿病=お先真っ暗

患者さんに聞いてみると、そんな図式が浮かんでしまうことが多いようです。

たしかに、数十年前までは、そんなイメージと現実が結構近かったのかもしれませんが、今は違います。DPP-4阻害薬と言われるジャンルの薬が使われるようになった頃から、時代がガラッと変わりました。その後、SGLT2阻害薬、GLP-1作動薬、GIP/GLP-1作動薬と言ったお薬が実用化され(英語ばかりの薬剤名で恐縮ですが)、これらのおかげで圧倒的に糖尿病治療が安全かつ効果的になりました。

かつての糖尿病治療は・・・

かつての糖尿病治療は、かなり厳密な食事療法が求められ(無論、今でもそれができるに越したことはないのでしょうが)食事自体が苦痛になってしまうような人生を強いられることも多かったと思います。そうしなければ腎不全による透析通院や、失明、下肢の壊疽(えそ)・切断といった危険が切実でした。そんな生活になるくらいなら、粗食で厳密な管理の下での食事療法が必要なのも致し方ありませんでした。

今でも治療法を誤ればこういった問題を抱える危険性が無いわけではありませんが、それでも以前と比べて格段にそういった大きな合併症の発生は避けやすくなっています。ですから、まずは知っておくべきことを知って欲しいと思います。毎日のちょっとした工夫、何が血糖に悪影響なのか、日常生活でできること、心がけること、そんなことを知るだけで格段に変わるはずです。

例えば

一例ですが、例えば、甘い飲み物。ジュース、缶コーヒー。「微糖」と言う言葉もなかなかな曲者です。血糖値が高めの方が、どんぶりで大盛りのご飯を食べた時、あ〜やっちゃたな〜と多少なりと罪悪感を感じると思います。では同じ人が小さな微糖の缶コーヒーを飲んでいる時にそんな罪悪感みたいなものを感じるでしょうか。これまでの患者さんに聞いてみるとやはり大盛りのご飯には罪悪感があるものの、小さな缶コーヒーくらいはそんなに気にしてない方も多いようです。しかし、実際に診療にあたっていると、どんぶりご飯と小さな缶コーヒーは同等、場合によっては小さな缶コーヒーの方が血糖値に対してインパクトが大きいのでは?と思うことが多々あります。

それでも、微糖の缶コーヒーが大好きで、大好きでしょうがいない方は缶コーヒーを諦める必要はないと思います。まずは他の方法で血糖値の改善を目指せば良いと思います。でも、そこまで缶コーヒーが好きなわけでもないけど、何となく惰性で、クセで飲んでいるだけであれば、ぜひ止めてみて欲しいです。血糖値がガラッと変わると思います。

知っておくべきことを知っていること、毎日のちょっとした工夫、そういったことの積み重ねが大きな差を生みます。血糖値が高めだから注意してくださいと言われたら、まずは一度ご相談ください。現在がどんな状態で、今後どんなことに気をつければ良いのか、まずはそれを知るところからです。

東京・新宿/西新宿エリア

当院は都庁もある新宿区西新宿エリア、オフィス街にあるクリニックです。働く現役世代の方が通いやすい立地でお昼休憩なしで診療しています。働くみなさんにとって、利用しやすいクリニックとして一般的な内科診療、糖尿病治療のみならず生活習慣病全般、発熱・インフルエンザ・コロナ感染症、花粉症、ダイエット外来など幅広く対応しています。まずはお気軽にご相談ください。

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